○デザインリサーチ
UXを理解するにはデザインリサーチを意識した方が良い気がする。
デザインリサーチはデザインのアイデアを着想するためのリサーチで、人の行動から洞察を得るリサーチと言える。それゆえにデザインリサーチは行動観察を起点にするケースが多い。
行動観察からこの人はこういうことをしたいのではないかという洞察を得て、それを元にデザインのアイデアを考える。ポイントはどんなモノが欲しいのかではなく、そのモノを得て何かをしたいのかという点だ。
万年筆がモノだとしたら、その万年筆を得ることで、書くことを楽しめることや、大人っぽい雰囲気を味わえること、仕事ができる感を味わえるなど期待される。これはアウトカムに相当する。
○アウトカム
アウトカムは馴染みのない言葉だが、補足すると、アウトプットがモノや施策に相当し、アウトカムはその結果に相当する。
例を挙げると、美術館をアウトプットとした場合、地域活性化がアウトカム、キャンペーンをアウトプットだとすると、売り上げ向上がアウトカムに相当する。
UXを向上させる上で、何をアウトカムとするかを行動観察により捉え、どんなアウトプットが良いかをプロトタイピングによって試行するアプローチが求められる。